乾式不織布


サーマルボンド製法
熱で繊維を結合する不織布の基本技術
サーマルボンド製法は、不織布製造における代表的な結合技術のひとつで、熱を用いて繊維同士を接着・固定する方法です。ポリプロピレン(PP)やポリエステル(PET)など、熱可塑性繊維を使用した不織布に適しており、繊維を熱で部分的に溶かして結合させることで、安定したシート状の製品が得られます。
この製法の特長は、接着剤などの化学物質を使わずに製造できるため、比較的安全性が高く、コストパフォーマンスにも優れている点です。二次加工も安易に加工しやすいです。また製造工程がシンプルなため、大量生産に適しており、均一な製品品質を実現できます。
ただし、接着力の強さや柔軟性などは使用する繊維素材や加熱条件によって左右されるため、目的に応じた適切な設計が求められます。
主な製品用途
サーマルボンド製法による不織布は、以下のような分野で広く利用されています。
- 生活資材(掃除用ワイパー、フィルター、キッチンペーパーなど)
- 農業・園芸資材(防草シート、不織布カバー など)
スライバー製法
高吸収性に優れた不織布製造技術
スライバー製法は、繊維を糸状に束ねた「スライバー(sliver)」を用いて、不織布を形成する製法です。この方法では、繊維がある程度の長さを持った状態で棒状化されるため、繊維の立体的な構造を維持しながら不織布を製造できるのが最大の特長です。
製造工程では、まずスライバーをカード機などで均一に広げ、繊維同士を絡めて結合して棒状化したものです。こうして得られる不織布は、ふんわりとした風合いと優れた吸水・保水性、通気性を持つため、吸収性を重視する用途に最適です。
主な製品用途
スライバー製法による不織布は、以下のような用途に綿棒関係に使用されています。
